点数 87点
メロディックパワーメタル メロディックスピードメタル
スウェーデン
『クサメロ健在!北欧+ジャーマンなメタルの宝庫』
スウェーデン出身のインサニアによる4枚目のアルバム
1stアルバムから所謂ジャーマンメタル、北欧メタルの良いとこ取りをしてきたバンド。この4作目にてクサさは持ちつつも垢抜けていった印象がある。
沢山のバンドがスタイルチェンジをしている中、変わらずにこういった音楽性を続ける事は素直に素晴らしい。メロスピの快作とも言えるだろう。
メロスパー、クサメタルが好きな人は持っておくと良いだろう。
ヴォーカルはやや甘めといったところで聴きやすい。楽器陣はきちんと上手いので安心。
『曲レビュー』
1のイントロに続き2「FACING MY DESTINY」イントロのキーボードから悶絶ものである。さらに激悶絶なギターリフがイン。カッコいいスピードメタルだ。ヴォーカルの後ろで演奏される楽器陣がもうずっとクサくてたまらない。サビは大合唱ではなく一人で歌い上げる感じだ。もちろん私は一緒に歌ってしまう。ギターソロもしっかりクサい。キーボードソロもしっかりとフィーチャーされている。
3「HOPE」印象的なギターリフから始まるアップテンポなナンバー。淡い叙情的なヴォーカルによく合っている曲。メロディがとても良く、コーラスワークもGOOD。ギターソロも突き抜けてからのツインリードなど聴きどころがある。
4「TO LIVE ANOTHER DAY」哀愁漂うサビメロから始まる。サビがとても歌いやすいので一緒にシンガロングだ。ギターソロもクサくて安心出来る。所謂キーパー系のメタルだろう。
5「GIFT OF LIFE」イントロの合唱から既に名曲の予感。激メロディアスな疾走ナンバー。サビは一緒に歌うと共に涙。これもキーパー系のメタル。ツインリードギターのソロからぶっ壊れた感じのキーボードソロへとここもまた聴かせてくれる。からの「Uh~Ah~」で再び涙。ここでも一緒にシンガロングである。さらにギターソロが続く。一つの物語として完成されている曲だ。
6「ONE DAY」哀愁のあるバラード。この位置でバラードを持ってくるのもセンスが良い。
7「FIGHT FOR LIFE」打って変わって激疾走曲へ。ヘドバン必須だ。これは北欧メタルなメロスピといった感じでカッコいい。ギターソロも歌える程覚えやすく良い感じ。最後の方でゆっくりになり聴かせる曲になっている。
8「VALLEY OF SUNLIGHT」ややミドルテンポのナンバー。Aメロからバリバリのハイトーンで始まる。対照的にサビは哀愁漂うメロディで聴かせる。これも良い作曲方法だなと感じた。ギターソロはとても聴きやすい。
9「TIMES OF GLORY」自分達の過去曲をラジオ風に流した後にバラードへ。
10「DREAMS」クサいギターから始まる曲。非常にインサニアらしいと言える。ギターとキーボードのソロも印象的だ。
12「ALIVE」ミドルテンポから始まり徐々にスピードアップしていくナンバー。一つの物語を聴いている感じになる。
【収録曲】
1.AGONY
2.FACING MY DESTINY
3.HOPE
4.TO LIVE ANOTHER DAY
5.GIFT OF LIFE
6.ONE DAY
7.FIGHT FOR LIFE
8.VALLEY OF SUNLIGHT
9.TIMES OF GLORY
10.DREAMS
11.TIME PASSES BY
12.ALIVE
感想など
ハロウィン等の先人たちの影響を受けているので似ている部分もありつつ、聴いていると安心してしまうのは私がこういう音楽を求めているからなんだろうなって思う。
メロスピと言われるバンドは沢山出現したが大体のバンドが2~3作スピードメタルをやって方向転換してしまう。その点インサニアはずっと変わらず良質なメロディを出し続けている。
前作のリリース前後にメンバーが3人も脱退してしまったが、変わらぬどころかより良いクオリティで復帰を遂げた作品だ。バンドを続けて素晴らしい曲を書き続けるドラムのミッコ・コースバックは本当に素晴らしい。
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