点数 88点
ハードロック
アメリカ
『スーパーバンドが放つ熟練されたアメリカンハードロック』
アメリカ出身のダム・ヤンキースによる2ndアルバム
NIGHT RANGERのジャック・ブレイズ(ボーカル、ベース)とSTYXのトミー・ショウ(ボーカル、ギター)に加えテッド・ニュージェント(ボーカル、ギター)とマイケル・カーテロン(ドラム)で組んだスーパーバンドの一つ。
ヴォーカルが3人いるので聴きごたえがあり、かつコーラスワークも素晴らしいものを持っている。曲作りも複数人で出来るところが強みだろう。
1stが名盤とされているが、よりハードな音像になった2ndのこの作品が私の好みなので先に紹介しようと思う。
ハードな曲、ポップな曲、バラードも有りと非常にバランスのとれたアメリカンハードロック作となっている。
『曲レビュー』
1「DON’T TREAD ON ME」ヘヴィでクールなギターリフから始まるカッコいいハードロック。この曲は1曲目に本当に合っていると思う。Aメロに入る前のベースとドラムでリードしていくところがGOOD。サビはメロイックサインをしながら一緒に歌ってしまう。シャウトする部分があるがエアロスミスのスティーブン・タイラーに聴こえてしまった。日本の某二人組ユニットが真似したとかしないとか。私的には最強格のハードロック曲。
2「FIFTEEN MINUTES OF FAME」ズッシリと重みのあるミドルテンポのナンバー。歌メロの後ろに流れるベースのメロディが素晴らしい。ギターソロはハードに弾きまくっている。
3「WHERE YOU GOIN’ NOW」とても美しい名曲バラード。アメリカンだが哀愁漂うメロディとなっている。万人におススメしたい曲。Bメロで一緒に歌い、サビでは大合唱になってしまう。コーラスの良さにも感動。ギターソロも泣いていて最高。
4「DIRTY DOG」ドラムから始まりカッコいいベースリフとギターリフが続いて入っていく。ノリがよく聴いていると体が自然とリズムを取ってしまう。サビでは普遍的なアメリカンハードロックが聴ける。最後の方のギターの入れ方が素敵。
5「MISTER PLEASE」アコースティックのギターで始まりじっくり聴かせながら激しい曲へと変化していく。ブルージーからファンキーにといった感じだろうか。
6「SILENCE IS BROKEN」こちらも哀愁漂うメロディのバラード。本当にこのバンドはバラードが良い。Aメロとサビの対比が素晴らしい。サビだけでなくメインのギターリフも歌える程秀逸。
7「FIREFLY」一転してスピーディな激しいハードロックナンバー。2バス部分が気持ちいい。ツインリードギターソロもある為パワーメタルっぽくも聴こえる。サビは「ファイヤーフラーイ」と追いかけっこして一緒に歌ってしまう。
8「SOMEONE TO BELIEVE」アコースティックギターとヴォーカルで静かに始まりやがて激しめになっていく佳曲。一つの物語を聴いているような気分になる。ウエスタンな感じから普遍的なアメリカンになる感じだろうか。
9「THIS SIDE OF HELL」ヘヴィなハードロックナンバー。ジャックのシャウトがどうしてもスティーブン・タイラーに聴こえてしまう私。ややメタルを意識した感じだろうか。
10「DOUBLE COYOTE」展開の多い曲。ロックンロールナンバーと見せかけて色んな事をしている。遊び心が入っているように感じる。きっと狙って書いているのだろうから凄い。ギターソロの掛け合いも聴ける。
11「UPRISING」気持ちいいドラムからイン。途中に「Hey!」と叫びを入れたくなる。曲名通りアップテンポで良い感じ。所々にキメを入れているのがカッコいい。
【収録曲】
1.DON’T TREAD ON ME
2.FIFTEEN MINUTES OF FAME
3.WHERE YOU GOIN’ NOW
4.DIRTY DOG
5.MISTER PLEASE
6.SILENCE IS BROKEN
7.FIREFLY
8.SOMEONE TO BELIEVE
9.THIS SIDE OF HELL
10.DOUBLE COYOTE
11.UPRISING
感想など
1stアルバムの超名バラード「HIGH ENOUGH」が売れ、続けてリリースされたこの2ndアルバム。私的にはハードな面がより強調されている感じがして聴いてて気分が良い。
せっかくのスーパーバンドなのに2枚しかアルバムは発売しておらず、もっともっと聴きたかったバンドである。同じくスーパーバンドのミスタービッグのように作品をもっと出してほしかった。
楽曲が多彩なので子供から大人まで楽しめる作品だと思う。
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