GAMMA RAY/HEADING FOR TOMORROW ヘディング・フォー・トゥモロウ (1990)

アルバムレビュー

点数 90点(日本盤ボーナストラック込みの場合)

メロディックパワーメタル
ドイツ

Heading For Tomorrow (Anniversary Edition)
Heading For Tomorrow (Anniversary Edition)

『HELLOWEENを飛び出したカイ・ハンセンが新たに立ち上げたバンド』

ドイツ出身のガンマレイによる1stアルバム

HELLOWEENでもその作曲能力を発揮したカイ・ハンセンが新たにハイパーヴォーカリストのラルフ・シーパースを伴い発表した作品。

当時、本家HELLOWEENが失速していく中、伸び伸びとした作品を出し続けたのがこのGAMMA RAY。HELLOWEENと似ている部分もありつつさらに意欲的に曲作りがなされたと感じる。

『曲レビュー』

1の荘厳でドラマティックなイントロから2「Lust for Life」へ。これがまたとてもかっこいい曲で初めて聞いた時はガッツポーズをしてしまったものだ。とにかくヴォーカルのハイトーンが伸びやかで力強く最高に良い。「LIVE‼ LIFE!! EASY!!」と一緒に叫んでしまうのであった。

3「Heaven Can Wait」ではさらに明るくキャッチーでポップな曲。もうこの2曲で完全にアルバムの虜に。やはり一緒に歌ってしまう私なのであった。

曲自体は普通のヘヴィメタルである4「Space Eater」もヴォーカルの伸びを聞いていると凄いなって思ってしまう。

5「Money」はスピーディな曲の中にもラルフとカイのツインヴォーカルの掛け合いという面白い試みが成されユーモアかつメロディックに仕上がっている。ここでもやはり「マニマニマニマニ」と口ずさんでしまうのである。

そして6「The Silence」では起伏の激しい壮大なバラードを聞く事が出来る。

7「Hold Your Ground」ではまたスピードメタルに戻り行進曲のような展開も顔を覗かせる。ギターのメロディがとても良い。

打って変わって8「Free Time」では良質なポップロックが聞ける。

ラストというべき9「Heading for Tomorrow」ではカイならではの長作、大作そして印象的なコーラスが聞ける。メタルオペラといったところか。15分弱あるのでここは聞き手の評価が分かれるところだと思う。

【収録曲】

1.Welcome
2.Lust for Life
3.Heaven Can Wait
4.Space Eater
5.Money
6.The Silence
7.Hold Your Ground
8.Free Time
9.Heading for Tomorrow
10.Look at Yourself(Uriah Heep cover)

感想など

HELLOWEENのメインソングライターだったカイ・ハンセンがバンドを脱退してしまい、どうなってしまうのかという不安を一気に吹き飛ばしたアルバム。

他のアルバムにも名曲はたくさんあるが、私はこの1stアルバムを聞いた時の衝撃が忘れられず、かつ曲のバランスも良いのでGAMMA RAYの中では一番気に入っている。

後にカイ・ハンセンがヴォーカルを兼任するようになるが、やはり3rdアルバムまで歌っていたラルフ・シーパースの歌唱力がハンパない。ラルフはその後PRIMAL FEARで活動していく事になるが、やはりGAMMA RAYのような音楽でそのヴォーカルを聞きたいと思ってしまう。GAMMA RAYの全てのアルバムをラルフが歌ってみたらどんな感じに聞こえるのか…興味がつきないところである。

日本盤ボーナストラックには11として「MR. OUTLAW」という佳作が収録されているのでこれも聞いてほしいところだ。

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