点数 90点
ハードロック ヘアメタル
アメリカ
『80年代型アメリカンハードロックのキャッチーな佳曲を多数揃えたデビュー作』
アメリカ出身のスローターによる1stアルバム
マーク・スローター(ボーカル)とディナ・ストラム(ベース)を中心に1989年に結成。
ヴォーカルのマーク・スローターの超ハイトーンを中心に楽曲が作られており、80年代型のアメリカンハードロックが聴ける。
佳曲が多く全米18位を獲得している。
『曲レビュー』
1「EYE TO EYE」大仰なイントロから耳を引く。すぐさまマークのヴォーカルがイン。カッコいいAメロだ。楽器陣もクールにキマっている。ドラムのカウベルが印象的だ。ベースの表情も豊かである。色っぽい歌い方のサビは一緒に歌ってしまう。体が自然とリズムを取ってしまう曲。
2「BURNIN’ BRIDGES」ストレートなアメリカンハードロックナンバー。ギター&ベースリフが分かりやすい。サビは一緒に歌うだろう。普通ならギターソロの部分もベースとヴォーカルが主張している。
3「UP ALL NIGHT」学校のチャイムのようなイントロからイン。最初にサビが来るのでそこから歌える感じだ。やはり楽器陣はダナのベースが中心だ。もちろんサビは大合唱だ。ギターソロは弾きすぎずメロディアスで良い。最後の少年団のような歌も耳を引く。
4「SPEND MY LIFE」明るい感じで始まるかと思いきや歌が入ると哀愁に満ちた曲に。不思議な曲だ。聴いているとクセになってくる。泣きのギターも聴きどころだ。ここではヴォーカルはやや抑え気味に歌っている感じだ。最後の方でシャウト気味のヴォーカルが聴ける。
6「SHE WANTS MORE」イントロがAC/DCのオマージュ。一瞬そのまま進むのかと思いきや彼らの音楽に戻る。ノリノリなロックンロールナンバーに。ドラムのカウベルが印象的だ。二種類のリズムがある為それぞれに体の動きが反応してしまう。ここではギターは弾きまくりだ。
7「FLY TO THE ANGELS」アコースティックギターとヴォーカルでイン。既に良い感じに。パワーバラードとでも言うべきか。聴きいってしまう。少しブルージーで哀愁もある感じだ。
8「MAD ABOUT YOU」キャッチーなハードロックナンバー。ここではややギターも主張している感じだ。首が自然と縦に動いてしまう。ギターソロも良い弾きっぷりだ。
9「THAT’S NOT ENOUGH」続いて普遍的なアメリカンハードロックナンバー。こちらも首が縦に動いてしまう。サビはコーラスと共に歌う感じだろう。ギターソロはやや泣きが入っていてカッコいい。
10「YOU ARE THE ONE」非常に聴きやすいメロディアスロック。力を抜いたマークの歌い方も良い感じだ。サビは大合唱もの。全体的に爽やかな演奏を聴かせてくれる。
11「GAVE ME YOUR HEART」非常に印象的なギター&ベースリフで始まる。口ずさめる程だ。Bメロのコーラス、そしてサビで大合唱。サビ時のヴォーカルの伸びやかさが気持ちいい。ポップでキャッチー。
12「DESPERATELY」全体的に高めのヴォーカルなハードロックナンバー。サビがとても印象的で一緒に歌ってしまう。ギターソロとその後でギターが主張している。
13「LOADED GUN」車のエンジン音のイントロからマークの語り調のヴォーカルでイン。彼の「Bang Bang!」がどうしても「ペイペイ!」に聴こえてしまう私であった(笑)ハードかつロックンロール風のナンバー。サビは覚えやすく大合唱だ。超絶ハイトーンが聴ける。本編的にはこの曲で終わりか。
【収録曲】
1.EYE TO EYE
2.BURNIN’ BRIDGES
3.UP ALL NIGHT
4.SPEND MY LIFE
5.THINKING OF JUNE
6.SHE WANTS MORE
7.FLY TO THE ANGELS
8.MAD ABOUT YOU
9.THAT’S NOT ENOUGH
10.YOU ARE THE ONE
11.GAVE ME YOUR HEART
12.DESPERATELY
13.LOADED GUN
14.FLY TO THE ANGELS (ACOUSTIC VERSION)
15.WINGIN’ IT
感想など
非常によく出来たアルバムで、もし80年代に発売されていたらもっと売れていたであろう。それ程までに90年代はHR/HMが冷遇された時代背景があったと思われる。
ヴォーカルとベースが中心に結成されている事もあると思うが、ギターがあまり表に出てこなくて少し残念ではある。特にソロは思いっきり弾きまくっているギターも聴いてみたかった。
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