点数 88点
LAメタル ヘアメタル ハードロック
アメリカ
『元祖ガンズによる切れ味鋭い渾身のファーストアルバム』
アメリカ出身のエルエー・ガンズによる1stアルバム
ガンズ・アンド・ローゼズのヴォーカル、アクセル・ローズが一時期在籍していた。
LAガンズにハリウッド・ローズが合体して出来たのがガンズ・アンド・ローゼズであり、ギターのトレイシー・ガンズも短期間在籍。脱退後再度LAガンズを立ち上げる事に。
ヴォーカルは元ガール(イングランドのバンド)のフィル・ルイス。やや一辺倒だがこの作品には合っている。
ワイルドかつスリージーなロックンロールナンバーの応酬でギターのトレイシーはかなり弾きまくっている。リフもソロも素晴らしい演奏を聴かせてくれる。
楽曲が粒ぞろいなだけに音質がチープなのが勿体なく感じるところだ。作品全体を通してロックンロールナンバーにメタリックなギターが入ってくるといった感じだろうか。
『曲レビュー』
1「NO MERCY」覚えやすいギターリフにパワー溢れるノリのいいロックンロールナンバー。スピード感も良く爽快な曲。楽曲はシンプルだがギターソロは非常に練られている。サビは一緒に叫んでしまう。
2「SEX ACTION」LAガンズの代表曲の一つだろう。シンプルかつスリリングなナンバー。ミドルテンポで重厚ながらもキャッチーさが光る。フィルのシャウト気味の歌い方が耳を引く。出だしとサビは大合唱ものだろう。そしてやはりギターに耳が行ってしまう。
3「ONE MORE REASON」イントロのベースから猥雑な雰囲気が出まくっている。この曲もギターはシンプルかつ覚えやすいリフを刻んでいる。歌の合間に入るギターがもうカッコいい。ソロは短めだ。
4「ELECTRIC GYPSY」ノリの良いハードロックナンバー。トレイシーは本当に色んな良いギターリフを持っている。16分で刻まれる部分もカッコいい。この曲も覚えやすく、サビは叫んでしまう。ギターソロも弾きまくりでGOOD。
5「NOTHING TO LOSE」跳ねるようなリズムのこちらもカッコいいロックンロールナンバー。本当に色んなタイプのリフを持っているなと感心しきり。躍動するリズムギターに弾きまくりのソロ。フィルのヴォーカルも思い切りロックしている。最後の掛け合いは一緒に叫んでしまう。
6「BITCH IS BACK」ベースのリフが印象的で妖しげな雰囲気を持った曲。こういう曲にはフィルのヴォーカルが似合いますね。最初から最後まで勢いで行くところもGOOD。
7のインストから8「ONE WAY TICKET」重みのあるバラードだ。所謂アメリカンなバラードではなく哀愁を帯びている。フィルの熱い歌声が心に沁みる。
9「HOLLYWOOD TEASE」GIRLのカヴァー曲。ハードなロックンロールに仕上がっている。
10「SHOOT FOR THRILLS」LAメタルな感じの曲。「ファイト!」の掛け声は一緒に叫んでしまう。やや単調だがギターソロがメロディアス。
11「DOWN IN THE CITY」えんやっこらやっ!なリフからイン。不思議な感じだ。笛の音と共にスピーディなロックに。運動会でもしているような気分になった。
【収録曲】
1.NO MERCY
2.SEX ACTION
3.ONE MORE REASON
4.ELECTRIC GYPSY
5.NOTHING TO LOSE
6.BITCH IS BACK
7.CRY NO MORE
8.ONE WAY TICKET
9.HOLLYWOOD TEASE
10.SHOOT FOR THRILLS
11.DOWN IN THE CITY
感想など
ギター弾きまくりなトレイシーがもしガンズ・アンド・ローゼズに残ったままだったらどんな曲になっていたのか興味が尽きない。
逆にアクセル・ローズがLAガンズに残っていたら7色の声でどんな曲に仕上がるのかこちらも興味が尽きないところだ。
この1stは音はチープだが楽曲が優れており、聴くと軽快な気持ちになれる。2nd以降は音は良くなったものの、勢いが落ちていく気がする。
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