点数 88点
ヘヴィメタル メロディックパワーメタル
ドイツ
『ジャーマンメタルと純ヘヴィメタルが混ぜ合わさった好盤』
ドイツ出身のヘヴンズゲイトによる2ndアルバム
ジャーマンメタル、ヘヴィメタル史上に刻まれる1と10が入っている作品。
ギタリストでもあり今や名プロデューサーの一人でもあるサシャ・ピートを擁するバンド。彼のプロデュースしたバンドはアングラ、ラプソディー、エドガイ、キャメロット等が挙げられる。
ヴォーカルのトーマス“フリーデル”リトケは私的には結構実力があると思っている。ヘヴィメタル然とした声質だ。
本作はジャーマンメタルが好きな人にとって聴いておいて損は無いだろう。ハロウィンとジューダス・プリーストの中間のような音楽性だ。
『曲レビュー』
1「LIVIN’ IN HYSTERIA」非常にメロディアスかつ疾走感のある悶絶曲。ギターリフからして良さが伝わってくる。リトケのヴォーカルがロブ・ハルフォードを思い起こさせてくれる程にカッコいい。サビというよりはコーラスを一緒に歌ってしまう。中間部の明るい部分ではややハロウィン系の展開を彷彿とさせる。ツインギターはハモりソロもあり掛け合いもありで楽しませてくれる。
2「WE GOT THE TIME」イントロのギターから熱い曲。なかなかの疾走具合。ベースのラインを追ってみるのも楽しい。サビはコーラスと一緒に大合唱ものだ。リトケの熱唱がカッコいい。
3「THE NEVER-ENDING FIRE」ミドルテンポで雄々しい一曲。ドラムのスネアの音が当時の音といった感じで好みだ。コンセプト系の展開もありじっくりと聴きたい曲。
4「EMPTY WAY TO NOWHERE」パワフルな3連のリズムが印象的なややスピーディなナンバー。サビは一緒に大合唱だ。リトケのハイトーンシャウトが炸裂する曲。ツインギターのハモりも良し。
5「FREDLESS」インストでギターがメインの疾走曲。メロディアスでカッコいい。メインリフが歌える程に印象的だ。
6「CAN’T STOP ROCKIN’」重厚なミドルテンポのナンバー。正統派なヘヴィメタルだ。サビは一緒に大合唱ものだ。
7「FLASHES」力強い疾走ナンバー。2バスが気持ちいい。途中少し入っているベースソロも耳を引く。無機質なコーラスもカッコいい。ヴォーカルが結構高い音域なので一緒に歌うとカロリーを使うだろう。
8「BEST DAYS OF MY LIFE」ピアノとヴォーカルから始まるバラード。途中からバンドサウンドへ。哀愁を帯びてて良い。サビはコーラスと共に頭の中に残る。
9「WE WANT IT ALL」リズムは跳ねつつも良いヘヴィメタルを聴かせてくれる曲。サビは一度聴いたら忘れられないだろう。ギターは弾きまくりだ。
10「GATE OF HEAVEN」1と共にこのアルバムで聴ける悶絶曲。ジャーマンメタル史に残る名曲だろう。Bメロ、サビと一緒に歌ってしまう。中間部が如何にもといった感じでカッコいい。最後のロングトーンシャウトの何と素晴らしい事か。
【収録曲】
1.LIVIN’ IN HYSTERIA
2.WE GOT THE TIME
3.THE NEVER-ENDING FIRE
4.EMPTY WAY TO NOWHERE
5.FREDLESS
6.CAN’T STOP ROCKIN’
7.FLASHES
8.BEST DAYS OF MY LIFE
9.WE WANT IT ALL
10.GATE OF HEAVEN
感想など
私的にはこのアルバムはジャーマンメタルの名盤の中に入ってくると思っている。ヘヴンズ・ゲイトは他のアルバムが振るわなかったのでバンドとしての評価はあまりされていない。ただし某雑誌の表紙を飾っているので、このアルバムが評価されての事だろう。
1と10はヘヴィメタル史に残るくらい良い曲だと思う。
素材は良かったと思うのだが、ハロウィンのように生き残れなかったのはやはり作曲面での才能の違いだろうか。実に勿体ない。
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