EDGUY/THEATER OF SALVATION シアター・オブ・サルヴェイション(1999)

アルバムレビュー

点数 92点

メロディックパワーメタル
ドイツ

Theater of Salvation
Theater of Salvation

『HELLOWEENに継ぐジャーマンメタルの旗手。スピード、メロディ、クサさの揃った名盤』

ドイツ出身のエドガイによる3rdアルバム

世界中に多くのフォロワーを生み出したHELLOWEEN。その遺伝子を受け継いでいるバンドの一つであろうEDGUY。特にこのアルバムは高水準でその系統の音楽を奏でている。

HELLOWEENやSTRATOVARIUS辺りが好きな人は気にいると思う。ヴォーカルのトビアス・サメットの作曲能力に歌唱が冴える作品。スピードチューンも多い。惜しむらくはギターヒーローがいないところか。

BLIND GUARDIANのハンズィ・キアシュとSTRATOVARIUSのティモ・トルキがゲストやエンジニアとして参加。

『曲レビュー』

1のイントロ「THE HEALING VISION」で美旋律を聞かせ期待感を煽らせつつ、2の「BABYLON」で一気に爆発!もう最初のギターリフからシャウトで悶絶。これぞメロディックパワーメタル!な曲を聞かせてくれる名曲。もちろんサビは一緒に歌いながらも締めの部分では「BABYLON!」と叫んでしまうのである。ジャーマンメタルを体現した本当に素晴らしい曲。

続く3「THE HEADLESS GAME」ミドルチューンながらも速さも感じる曲だ。サビのクワイアも素晴らしくみんなで歌いたくなる曲。

4の「LAND OF THE MIRACLE」はイントロのピアノからして素敵なパワーバラード。スケール感も大きく、最後の合唱も良い。

5「WAKE UP THE KING」は疾走チューン。ジャーマンメタルと北欧メタルの間のような曲。明るい感じに疾走していくので元気になれる一曲。ギターソロも歌える感じで良い。

続く6「FALLING DOWN」も速めの曲で力強さを感じさせる。思わず「You don’t have to wait,I’ll be to late!!」と口ずさんでしまう。やや男臭い印象。

7「ARROWS FLY」はイントロのギターからしてもうスピードメタルなのが分かる。展開も見せつつ疾走していくナンバー。サビよりもAメロとBメロの方が目立つように聞こえる。

9の「ANOTHER TIME」ではピアノを中心とした美しいバラードが聴ける。ボーカルがとても映える曲。

10「THE UNBELIEVER」ではヘヴィなリフが聴ける。ボーカルも力強い。そしてサビはやはり一緒に歌ってしまうのである。

大作である11「THEATER OF SALVATION」でアルバムは幕を閉じる。曲順が良いアルバムだなと改めて思わされた。全体のバランスがとても良く練られており、長編ながらも一気に聴ける。私は長い曲はどちらかと言うと苦手なのだがこの曲は完成度が高く聞きやすい。さあ、皆さんも一緒に「ハレルヤ」しましょう(笑)

【収録曲】

1.THE HEALING VISION
2.BABYLON
3.THE HEADLESS GAME
4.LAND OF THE MIRACLE
5.WAKE UP THE KING
6.FALLING DOWN
7.ARROWS FLY
8.HOLY SHADOWS
9.ANOTHER TIME
10.THE UNBELIEVER
11.THEATER OF SALVATION

感想など

HELLOWEENが大好きな私が似ているバンドを探した時に見つけた一つのバンドがこのEDGUY。他のアルバムでもその影響が伺えるが、作品が新しくなるにつれて新境地を開拓している。

このアルバムを紹介したかったのは一番HELLOWEEN系の音楽に近いものだったからだ。

トビアスは他にも「TOBIAS SAMMET’s AVANTASIA」等でその才能を遺憾なく発揮している。彼の作曲能力は非常に高いと思う。そこにあらゆる人脈がついてきているところも興味深い。

EDGUYに足りないものと言えば突出したプレイヤーがいない事だろうなと思う。ここにギターヒーローがいたらとんでもないバンドになっていたのではないだろうか。演奏は全体的にそつがない、といったところか。

バンドスコア ハロウィン/守護神伝第一章
1:INITIATION~序章~ 2:I’M ALIVE 3:A LITTLE TIME 4:TWILIGHT OF THE GODS~神々の黄昏~ 5:A TALE THAT WASN'T RIGHT~狂気の叙事詩~ 6:FUTURE W...

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