ANTHRAX/AMONG THE LIVING アマング・ザ・リヴィング(1987)

アルバムレビュー

点数 95点

スラッシュメタル
アメリカ

アマング・ザ・リヴィング
Japanese only SHM-CD pressing. Universal. 2011.

『スラッシュメタルの神盤!激しいながらも聞きやすいメロディが特徴。ヘッドバンキング必須』

アメリカ出身のアンスラックスによる3rdアルバム

世界ではBIG4と呼ばれ、スラッシュメタル四天王の一角であるANTHRAX。名盤と言われている作品。

私が大好きなドラムの一人である名手チャーリー・ベナンテが所属するバンドだ。ドラムを聴いているだけでも幸福感に満ち溢れてしまう。

このアルバムはどの曲も一緒に叫べるような魅力を持っている1枚だ。ボーカルが意外とメロディックなのもこのバンドの特徴で売りでもあると思う。

ちなみにBIG4こと四天王はメタリカ、メガデス、スレイヤー、アンスラックスの事を指す。

『曲レビュー』

1「Among the Living」ギターリフから地を這うようなドラムとベースが入ってくる。イントロからカッコいい。スコット・イアンがミドルテンポのギターのザクザクで聴かせつつ、一気にスピードアップ!スラッシーな曲へと展開。ハイトーンでメロディをしっかり歌い上げるヴォーカルも良い。全パートが大活躍する緩急のある名曲だ。

2でさらに速い曲が続き「Caught in a Mosh」へ。ベースのフランク・ベロのリフが印象的だ。ANTHRAXのリズム隊は凄い。リズム隊だけでもう曲が成り立っているレベルでグルーブ感が圧倒的だ。さらにギターのダウンピッキングが速く激しい。文字通りモッシュしてしまう名曲。

3「I Am the Law」はギターリフが印象的でどっしりと始まる。中間部ではいきなりスピーディになりギターソロへとなだれ込む。シャウトもカッコいい。しかし曲名の凄い事。

子気味良いギターとベースのリフが全体を包み込む4の「Efilnikufesin (N.F.L.)」ドラムも色んなパターンがあり印象的だ。つい「N.F.L.!!」と叫んでしまう佳曲。

5「Skeleton in the Closet」スラッシーなギターリフがカッコいい。後ろを走るドラムとベースの何て印象的な事か。これもコーラスを一緒に叫んでしまう曲。

6の「Indians」最初のドラムから既に何かを訴えかけているようでカッコいい。インディアンの血を引くジョーイだからこそヴォーカルも映えるのだろう。胸を締め付けられる歌詞はとても悲しさを感じさせる。アメリカでウケそうだなと思った。「CRY!CRY!」とやはり叫んでしまうのであった。

7「One World」ずっしりしたイントロから一気にスピードメタルへ。疾走する場面はかなり速い。

ラストを飾る9「Imitation of Life」でもずっしりとしたイントロからスピードメタルへ。激速ながらもヴォーカルのハイトーンもしっかり聴ける。「アーーハーーハーーー!」の叫びがいいですね。

【収録曲】

1.Among the Living
2.Caught in a Mosh
3.I Am the Law
4.Efilnikufesin (N.F.L.)
5.Skeleton in the Closet
6.Indians
7.One World
8.A.D.I./Horror of It All
9.Imitation of Life

感想など

バンド名のANTHRAXは英語で「炭疽菌」を意味する。炭疽菌は一時期アメリカで問題になりバンド名を変えるかどうかという程までにメンバーは悩まされたが、他のアーティストやファンからバンド名は絶対変えてはいけないと激励の声が上がり、本人達もバンド名を変えない事を表明した。

スラッシュメタルの中でも異端とされているANTHRAX。ルーツにハードコア・パンクが入っているから曲も面白いものになっているのだろう。

歴は長くボーカルが入れ替わった時期もありつつ良作を沢山産み出しているバンドである。

私はハードポップなバンドが大好きだが、メタルを聴いているうちにスラッシュメタルにも傾倒していった。デス系になるとまだ勉強中なので良い作品があれば教えてほしい。

Anthrax: Among The Living
In 1987, Anthrax unleashed a heavy metal & pop culture touchstone with the release of their historic Among the Living al...

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