点数 90点
ハードロック ヘアメタル LAメタル
アメリカ
『LAメタル最後の輝き!?全米2位のシングルを収めたヒット作』
アメリカ出身のウォレントによる1stアルバム
私の最推しのヴォーカルにしてコンポーザーのジェイニー・レインが在籍していたバンド。(ジェイニーは既に亡くなっている)女性ファンが多いように感じる。
全米で200万枚以上の売り上げを誇り、日本での知名度は高くないものの後にホール会場でライブは行っている。初来日のライブでは観客が将棋倒しになる事故が発生してしまいライブは中断に。
今作は日本でLAメタルと呼ばれるジャンルの最後の方に出た作品であり、ポップかつハードな作品に仕上がっている。
バンドは紆余曲折あったものの今はコンスタントに活動している。だがジェイニー在籍時の人気を得るのは難しそうだ。
名プロデューサーのボー・ヒルを迎えて作成されている。
『曲レビュー』
1「32 PENNIES」ウォレント風ヘヴィなギターリフの曲。ミドルテンポの曲からスタートだ。Bメロとサビが一緒になっているような感じなのでコーラスと共に歌う感じだ。時折入る「ウッ!ウッ!」は一緒に言ってしまう。最後の方にはスピードが増してギターも弾きまくっている。
2「DOWN BOYS」ウォレントのアンセム的な曲。雰囲気のあるギターからイン。適度に重いリフが良い感じの良質なハードロックナンバー。ライブで見るとアクションしまくっていてカッコいい。思わずヘドバンしてしまう。Aメロの歌いまわしも素敵。サビはコーラスと共に歌ってしまう。
3「BIG TALK」ドラム~ギターの順にイン。シャッフル調のリズムにノリの良いギターリフ。非常にキャッチーで跳ねてる感じの曲。サビはここでもコーラスと一緒に歌う感じだ。ギターソロがメロディアスで気持ちいい。最後は大合唱だ。佳曲。
4「SOMETIMES SHE CRIES」全米20位。冒頭のギターから素敵なパワーバラード。やはりジェイニーの歌声が良い。サビは大合唱ものだ。ギターソロはライトハンド奏法も聴かせてくれる。転調してからさらに胸にグッとくる。これも佳曲。最後はギターが弾きまくりながらフェードアウトする。
5「SO DAMN PRETTY (SHOULD BE AGAINST THE LAW)」ライブの1曲目に向いているウォレント風疾走ナンバー。イントロのギターリフからしてカッコいい。思わずヘドバンしてしまう。Bメロのコーラスを一緒に歌いサビもそもまま歌う感じだ。ギターソロはツインでバトルのような展開を聴かせてくれる。ソロ前のジェイニーの「ヒーハー!」も味があって良い。
6「D.R.F.S.R.」ヘヴィなギターリフにシャウトが相まって雰囲気を出している。サビは一緒に叫ぶような感じだ。中間部でセリフのような歌いまわしが有りその後激しいギターソロへ。ツインギターの掛け合いとハモリが良い味を出している。
7「IN THE STICKS」印象的なリフを持っている曲。Bメロのコーラスが美しい。サビは一緒に歌ってしまう。こういった何気ない曲でもジェイニーのヴォーカルは光っている。
8「HEAVEN」全米2位を獲得した名バラード。超が付く程名曲と言っても良いだろう。ウォレントの代表曲であり万人におススメしたい。冒頭のアコースティックギターとヴォーカルだけの部分でもうメロディが良い。サビからバンドサウンドへ。応援メッセージのような歌詞も最高に良い。ジェイニーの伸びやかな歌声が曲に合っている。この曲はサビはもちろんだが全部歌っても気持ちが良いと思う。MVも見てみるのが良いだろう。
9「RIDIN’ HIGH」明快かつ印象的なギターリフからイン。「I’m living just to live it up!!」の部分は叫んでしまう。サビも一緒に歌う感じだろう。ギターソロは彼らなりに弾きまくっている感じだ。
10「COLD SWEAT」全体的にベースラインが気になるハードロックナンバー。程良くノリが良いので体が動いてしまう。サビはコーラスと共に叫ぶ感じ。ギターソロは弾きまくりだ。
【収録曲】
1.32 PENNIES
2.DOWN BOYS
3.BIG TALK
4.SOMETIMES SHE CRIES
5.SO DAMN PRETTY (SHOULD BE AGAINST THE LAW)
6.D.R.F.S.R.
7.IN THE STICKS
8.HEAVEN
9.RIDIN’ HIGH
10.COLD SWEAT
感想など
改めて聴いてみるとやはりジェイニー・レインの才能が浮き彫りになる。現在はヴォーカルにリンチ・モブで活躍したロバート・メイソンが在籍しており、他のメンバーはオリジナルメンバーが復活している。
ジェイニーの事ばかり書いて申し訳ないが、彼の作曲能力に伸びやかな歌声と類まれなるセンスに一度は触れてみてほしい。
バンド全体的にアイドルっぽいルックスだった為、敬遠した人も多かったと思われるが作品は非常に良いライブも叩き上げのバンドらしく面白いものになっている。
今も80年代のバンド達と精力的にイベントライブに出演しているようなので頑張ってほしい。私はジェイニーが脱退してからは聴かなくなってしまって申し訳ないが。。
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