点数 88点
メロディック・スピード・メタル メロディックパワーメタル
ドイツ
『日本が大好きなメンバーによるドイツの劇的メロスピバンド』
ドイツ出身のヴィクトリアスによる4枚目のアルバム
知る人ぞ知るジャーマンメタルバンド。近年の作品は他の方がレビューもしているので私はお気に入りのこの作品のレビューをしようと思う。
KEEPER時代のハロウィンとドラゴンフォースを混ぜたような楽曲なのでその系統が好きな人におススメのバンドだ。特に近年はドラゴンフォースに近くなってきている。
各楽器の演奏は上手いのでもっと知名度が欲しいところ。私は応援していきたいと思う。特にギターの弾き方が気に入っている。ザクザクとして気持ちいい。ピッキングとブリッジミュートの具合がきっと私好みなのだろう。
ヴォーカルの音域がもっと広ければ大化けすると思うが、フロントマンだしそれなりのハイトーンではあるのでここはご愛敬。
『曲レビュー』
1「SHADOW WARRIORS」最初のギターリフとドラムからカッコいい曲。ドラムのブラストビートも良い感じ。AメロにBメロのギタープレイが実にハロウィンぽくて好き。特にBメロ。サビではコーラス隊と共に叫んでしまう。もちろん歌の方も良い感じだ。ソロのツインハーモニーも実に良い佳曲。
2「HERO」イントロのキーボードからのギターリフが超絶カッコいい。ドラムのシンバルの使い方も素敵。Aメロ、Bメロと構成もとても分かりやすくサビは大合唱もので名曲認定！ギターソロも速弾きを混ぜつつな感じで良い。2曲でもう彼らの虜に。
3「END OF THE RAINBOW」サビから始まりツインリードギターのリフへ。もうここだけでもカッコいい。そしてやはりAメロの裏で聴けるギターのリフが良い。サビは大合唱。ギターソロはツインリードのハーモニーを聴かせた後で速弾き。
4「DIE BY MY SWORD」印象的なリフで始まるミドルテンポなナンバー。勇ましい感じの曲。サビは大合唱系だ。
5「SONS OF ORION」キーボードでのイントロがカッコいい曲。一旦ゆっくりになるがサビは猛スピードで畳みかける。ソロ前のドラムがカッコいい。そこからキーボードソロ、ギターソロへとなだれ込む。各ソロが聴きどころな曲。
6「HEART OF THE PHOENIX」どこか安心感のあるリフを持つ表題曲。Aメロで少し落ち着くもののサビはスピーディで大合唱。こちらもキーボードソロからのギターソロ、ハモリソロと心地良い。
7「EMPIRE OF THE DRAGONKING」とてもスピードのあるイントロでスタート。Aメロで一旦落ち着いてしまうのは彼らの作風か。サビはまたまた疾走＆大合唱。その後の叫びも一緒にやると気分が良い。
8「HAMMER OF JUSTICE」今度は逆にAメロまでが疾走してサビが落ち着いた感じになる曲。ドラムソロは聴きどころ。その後のギターソロも良い感じだ。
9「BEYOND THE IRON SKY」ギターのザクザク感が気持ちいい。ギター＆キーボードソロが彩りを添えてくれる。
10「VIRUS」スピードメタルとミドルテンポが交互に聴ける。緩急の激しい曲。「サイレンス」が耳に残る。
【収録曲】
1.SHADOW WARRIORS
2.HERO
3.END OF THE RAINBOW
4.DIE BY MY SWORD
5.SONS OF ORION
6.HEART OF THE PHOENIX
7.EMPIRE OF THE DRAGONKING
8.HAMMER OF JUSTICE
9.BEYOND THE IRON SKY
10.VIRUS
11.A MILLION LIGHTYEARS
感想など
VICTORIUSは大の日本好きらしく歌詞に多くの日本語が登場する。別のアルバムでは日本を表題曲とした曲もある程だ。
来日公演は行っているものの、日本のサポートアクトをつけないと厳しい状況みたいなので大先輩のHELLOWEENのように人気を掴み売れていってほしいものだ。
結成は2004年と、もう20年も経っているのでヨーロッパの中堅どころからステップアップしてほしいところ。音もプレイも良いと私は感じている。
2022年発売の最新作はドイツ国内チャートで51位をマーク。頑張れヴィクトリアス！！
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