VAN HALEN/VAN HALEN 炎の導火線(1978)

アルバムレビュー

点数 94点

ハードロック
アメリカ

炎の導火線
炎の導火線

『バンド名を冠した激烈なデビュー作にして傑作アルバム』

アメリカ出身のヴァン・ヘイレンによる1stアルバム

私はヴァン・ヘイレンは完全に後追いだがこの作品を聴いた時にビビっとくるものがあった。もちろんリアルタイムで聴いてはいないので、当時聴いている人にとっては私よりも遥かに刺激的な作品だったに違いない。

超代表曲「JUMP」が入っているのは6枚目のアルバムである「1984」なので、1曲入魂で聴くならそちらも聴くと良いだろう。

特にギターのエドワード・ヴァン・ヘイレン(エディ)は後続のバンドに多大なる影響を与えているだろう。70年代にこんなに激しく繊細な音、かつタッピング奏法などを披露しているのは音楽史上でも革新的なものであったに違いない。

本当かどうかは分かりかねるがほぼ全曲一発録りだったとか。アルバムは全米19位に達している。アメリカでの総売り上げは1000万枚を超えている。

『曲レビュー』

1「RUNNIN’ WITH THE DEVIL」怪しげで印象的なベース~ギターリフから始まるミドルテンポのナンバー。ヴォーカルのデイヴィッド・リー・ロスは叫びまくりだ。エディとベースのマイケル・アンソニーのコーラスワークが耳を引く。曲間に入ってくるギターソロの何と煌びやかな事か。古さをまったく感じさせない音色を持っている。

2「ERUPTION」究極とも言える程のギターインストナンバー。おそらくこの曲があったからこそ80年代のギター速弾きテクニック至上主義な時代が訪れたのだろうと思われる。速弾き、ハミングバードピッキング、ライトハンド奏法(タッピング)と短い曲の中で思う存分に弾いている。今聴いても天才だなと思わされる程の神曲。音も十分に良い。リアルタイムで聴いた人達はぶっ飛んだだろうなぁと想像する。エディは革命で革新的なギタリストだ。

3「YOU REALLY GOT ME」キンクスのカヴァー曲。本家よりもこちらの方が有名かもしれない。やはりギターの音が良い。この時代によくこの音色を作れたものだ。メインリフがとても印象的。デイブのヴォーカルもコーラス隊も見事にハマっている。歌中に入るギターのピッキングハーモニクスやソロでのライトハンドも聴きどころだろう。小技が効きまくっている。原曲を超えた名曲。

4「AIN’T TALKIN”BOUT LOVE」ギターのイントロからして最高。とても個性的なフレーズを聴かせてくれる。そこから一気にアメリカンハードロックに。デイブの歌も最高潮だ。中間部の「ガチュ、ガチュ」にラストの「ヘイ、ヘイ、ヘイ」もカッコいい。少ないコード進行(2つ?)の中で表現方法が異なる名曲。

5「I’M THE ONE」疾走シャッフルロックンロールナンバー。イントロのギターからしてカッコいい。デイブのヴォーカルも光っている。シャウトに「パッパラ、シュビデュバ」にと聴いていて楽しい。ギターは歌の部分でも弾きまくっており、もちろんソロ部含め全てが聴きどころである。ドラムとベースの上手さもキラリと光る。

6「JAMIE’S CRYIN’」ドラムのビートとベースのリフが印象的なミドルテンポのナンバー。ギターは渋めなフレーズを弾いている。これもデイブのヴォーカルならではの曲。

7「ATOMIC PUNK」イントロのギターが耳を引くアップテンポなナンバー。シンプルだがカッコいい。ヴォーカルにシャウトも痺れる。

8「FEEL YOUR LOVE TONIGHT」ヴァン・ヘイレン風ロックンロールナンバーといったところか。サビが耳に残る。ギターソロは弾きまくりだ。

10「ICE CREAM MAN」ジョン・ブリムのカヴァー曲。アコースティックギターとヴォーカルから始まる。冒頭からノリの良さが伝わってくるロックンロールナンバー。。バンドサウンドに変わる瞬間のカッコよさときたら…これぞロック!というものを感じさせてくれる。ギターソロはまたもカッコいい。

11「ON FIRE」キレの良いギターリフ。デイブのシャウトが冴えまくる曲。「ファイヤー!」は一緒に叫びたくなる。後ろで鳴っているベースもカッコいい。ヘヴィでアップテンポなナンバー。

【収録曲】

1.RUNNIN’ WITH THE DEVIL
2.ERUPTION
3.YOU REALLY GOT ME
4.AIN’T TALKIN”BOUT LOVE
5.I’M THE ONE
6.JAMIE’S CRYIN’
7.ATOMIC PUNK
8.FEEL YOUR LOVE TONIGHT
9.LITTLE DREAMER
10.ICE CREAM MAN
11.ON FIRE

感想など

代表曲をあげるとなると他のアルバムになると思うが、私はこのアルバムにとても衝撃を受けた。リアルタイムで聴いてみたかったと思わせるくらい輝いている。緊張感も凄い。

エディの神ギターはもちろんの事、他のパートも全て充実しているから才能の塊が集まっているとも言える。今聴いても80年代に作られたアルバムのように聴こえる。

いつ聴いても古臭くないギターの音色を古くから作っている事には本当に脱帽する。その上にテクニックが構築されているのだからエディは天才というものを超えて概念レベルだと思う。ギターの音が違かったらもっと古臭い音になっていたと思う。

2020年にエディは65歳で逝去。闘病は苦しかったはず。R.I.P

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