STRYPER/TO HELL WITH THE DEVIL トゥ・ヘル・ウィズ・ザ・デヴィル(1986)

アルバムレビュー

点数 92点

ハードロック ヘアメタル
アメリカ

トゥ・ヘル・ウィズ・ザ・デヴィル (生産限定盤)
【限定盤】 1983年マイケルとロバートのスウィート兄弟を中心にカリフォルニアで結成されL.A.メタルシーンに登場、美しいメロディとハーモニー、そしてパワフルで個性的なサウンドとキャラクターでスターダムに駆け上ったストライパー。 1986年...

『米プラチナ・ディスク認定アルバム!突き抜けるハイトーンヴォーカル!溢れ出るメロディとコーラス、ツインギターの素晴らしさ』

アメリカ出身のストライパーによる3rdアルバム

どの曲も素晴らしく粒ぞろいな作品。

ヴォーカル&ギターで才能を発揮するマイケル・スウィートを軸にツインギター、コーラスワークも最高である。

特にヴォーカルは一聴すると女性が歌っているかのように聴こえるハイトーンの高さと響きを持っている。聴きやすくもあるので私的には万人におススメしたい。

歌が上手い、ギターも上手い、作詞作曲も出来るマイケルはかなりの才能の持ち主と言えるだろう。

『曲レビュー』

1の悪魔を払うようなイントロから2の表題曲「TO HELL WITH THE DEVIL」へと続く。ミドルテンポの曲でツインリードギターが冴えており、ヘヴィながらもメロディアス。様式美的とでも言うべきか。超ハイトーンを伸びやかに歌うマイケルの声とバッキング演奏のヘヴィさのコントラストがあって良い。シャウト気味に歌う部分が痺れる。サビは大合唱もの。ギターソロもツインリードから単音へと流れがカッコいい。

3「CALLING ON YOU」ややミドルテンポの曲。キャッチーでコーラスワークがより冴える。ヴォーカルの美しさは感動ものである。最後の方にあるサビはもちろん一緒に大合唱してしまう。ツインリードギターでのハモりソロも良し。

4「FREE」冒頭からメロディアスなギターリフを聴かせてくれる。マイケルのヴォーカルが全面的に出てて素敵。サビはやはり一緒に歌ってしまう。泣きのギターソロも入っている。

5「HONESTLY」珠玉のバラード。最初のピアノとヴォーカルの部分でもう悶絶。バラードをこんなに綺麗に歌える人ってそうそういないと思う。構成も非常に良く、キーボードが良い感じに挿入されている。これは万人におススメしたい。

打って変わって6「THE WAY」では激しいアップテンポなナンバー。ギターリフもドラムの音もメタリックでカッコいい。前曲とは違う激しい歌唱も魅力的だ。ギターソロの入り方も良し。

7「SING-ALONG SONG」美しいコーラスワークが冴えるミドルテンポのナンバー。「おーおーお~ラーラー」の部分が耳を引く。

8「HOLDING ON」極甘でややアップテンポなナンバー。キャッチーなアメリカンハードロックだと思う。ツインギターのソロもそつなく入っている。

9「ROCKIN’ THE WORLD」疾走感のある文字通りロックな曲。

10「ALL OF ME」力を抜いて歌うマイケルの声が映えるバラード。やはり一聴すると女性が歌っているように聴こえる。美しくあっという間に終わる曲。

11「MORE THAN A MAN」ラストは疾走チューンで締め。ストライパーの中では硬派な曲。哀愁漂うメロディアスなヘヴィメタルだ。ツインリードギターがとてもカッコいい。オズ・フォックスも良いプレイしますね。

【収録曲】

1.ABYSS (TO HELL WITH THE DEVIL)
2.TO HELL WITH THE DEVIL
3.CALLING ON YOU
4.FREE
5.HONESTLY
6.THE WAY
7.SING-ALONG SONG
8.HOLDING ON
9.ROCKIN’ THE WORLD
10.ALL OF ME
11.MORE THAN A MAN

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感想など

硬軟自在に歌えるマイケル・スウィートは私から見ても(聴いても)とても羨ましい。女性でもこんな綺麗に歌える人が何人いるだろうか。

難しいフレーズがあるとドタバタしていたロバート・スウィートのドラムも本作では曲のおかげもあって良い感じにハマっている。

マイケルとロバートは兄弟であり、顔も美形ときて映像を見るのもとても楽しくなる。

クリスチャンメタルだが、そこを気にしなければ上質なハードロックを聴く事が出来る。近年のアルバムよりも昔の作品の方が圧倒的に輝いているので、いつか旧作に並ぶ新作のリリースに期待したいものだ。

コメント

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