点数 92点
ハードロック ヘヴィメタル
アメリカ
『速い!上手い!超絶技巧!ギター速弾き全盛期に生まれたアルバム』
アメリカ出身のレーサーXによる1stアルバム
超絶ギタリストのポール・ギルバートを中心に結成されたバンド。今作でも激しく速いプレイが堪能出来る。
ヴォーカルのジェフ・マーティンは結構なハイトーンだがやや一辺倒か。私的にはそこが惜しいところ。
速弾きギターが好きな人には必聴盤だと思う。1曲ずつの分数が短いので聴きやすい。
『曲レビュー』
1「FRENZY」のっけからポールがギターを弾き倒す。激しいうえに速い速い。聴いてて痺れる。これで当時19歳(?)というのだから恐ろしすぎる。今現在ではなくて当時の10代と考えたらより凄いと思う。
2「STREET LETHAL」正統派メタルで2バスドコドコな疾走ナンバー。冒頭のギターリフから弾きまくりで速い。それでいてカッコよくて印象的なのだから凄い。ヘドバンしたいところだがどうしてもギターを追ってしまう。サビで一緒に歌う感じだ。ギターソロももちろん弾きまくりで激速で悶絶レベルだ。ギターの速弾きの印象が強すぎてあっという間に終わってしまう。
3「INTO THE NIGHT」ミドルテンポのナンバー。イントロのメロディからとても印象的だ。サビに合わせて叫ぶ感じだ。ヴォーカルのシャウト後ギターソロへ。メロディアスながらも弾きまくる部分もあり、アーミングで叫びのような音を聴かせてくれる。その音と共に体と顔が反応してしまうのは私だけではないはず(笑)
4「BLOWIN’ UP THE RADIO」ギターリフがカッコいい疾走曲。もちろん速弾きもそこに加えてある。歌メロがキャッチーで覚えやすい。体が自然とリズムを取ってしまう。ギターソロはこちらもメロディアスながらも速弾きが入っている。
5「HOTTER THAN FIRE」ミドルテンポのナンバー。サビで一緒に叫んでしまう。ここでもギターは弾きまくりで、曲がミドルテンポな分さらに目立っている。
6「ON THE LOOSE」こちらもミドルテンポのナンバー。時折聴かせてくれるピッキングハーモニクスが気持ちいい。この曲も体でリズムを取ってしまう。ギターソロは弾きまくりだが展開もあって面白い。歌が終わる部分からも弾きまくっている。
7「LOUD AND CLEAR」疾走ナンバー。イントロでカッコいいギターからイン。ドラムとベースのキメも素晴らしい。そこからのギターリフ、そして歌メロがまた良い。Aメロから一緒に歌ってしまう魅力を持っている。サビは叫ぶと気持ちいいだろう。ギターソロは光速で正確、かつメロディアスな部分も聴かせてくれる。ソロ後のシャウトは一緒に叫ぶ事間違いなしだ。
8「Y.R.O」ギターメインのインスト曲。もちろんここでも引き倒している。途中ドラムのキメとベースのキメがある。
9「DANGEROUS LOVE」スピード感のあるキャッチーなナンバー。サビは一緒に叫ぶ感じだろう。非常に覚えやすい。ここでもギターソロは弾きまくりである。最後はサビの繰り返しでフェードアウト。
10「GETAWAY」ややミドルテンポのアメリカンなメタルナンバー。ソロも控えめ…ではなかったです(笑)とは言ってもこのアルバムは1曲が短いのでそこに詰め込んでいる感じだ。
11「ROCK IT」アルバムのラストは跳ねる感じの曲。毛色がいきなり変わるのでちょっとした驚きを感じた。演奏はタイトで良い感じだ。
【収録曲】
1.FRENZY
2.STREET LETHAL
3.INTO THE NIGHT
4.BLOWIN’ UP THE RADIO
5.HOTTER THAN FIRE
6.ON THE LOOSE
7.LOUD AND CLEAR
8.Y.R.O.
9.DANGEROUS LOVE
10.GETAWAY
11.ROCK IT
感想など
11曲もあるのに36分ほどとかなりコンパクトに仕上がっている。その中で超絶技巧なギターを聴かせてくれるんだから凄いとしか言いようがない。短い分2回続けて聴く事が出来る。
改めてギターがメインのアルバムだと思った。歌メロがまだ未完成なのかヴォーカルが弱いのか。ふと考えてしまう。
他のアルバムの分数も見てみたがレーサーXは長いアルバムが無いかもしれない。冗長なギターソロを聴くよりは潔くて良い。
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