PINK CREAM 69/ONE SIZE FITS ALL ワン・サイズ・フィッツ・オール(1991)

アルバムレビュー

点数 90点

ハードロック
ドイツ

Bitly

『良曲の宝庫!ハロウィンのアンディ・デリスが在籍していた才能溢れる多国籍バンド』

ドイツ出身のピンク・クリーム69による2ndアルバム

現ハロウィンのヴォーカル、アンディ・デリスが過去に在籍していたバンド。

ドイツ、アメリカ、ギリシャ人からなる多国籍バンド。ミュージシャンズ・ミュージシャンと言われ高い評価を受けていた。

今作は良質なメロディアスハードロック作となっている。ドイツのアルバム・チャートで22位、スイスでは21位を記録。

『曲レビュー』

1「LIVIN’ MY LIFE FOR YOU」スリリングなイントロからキャッチーな曲へ。とてもメロディが良く一度聴いたらすぐに歌えるだろう。キャッチーなのに切なさを感じるのはヴォーカルの影響か、曲作りの妙か。サビはもちろん一緒に歌ってしまう。追いかけてくるコーラスを一緒に歌うのも良い。ギターソロも良く、その後のコーラスもやはり一緒に歌ってしまう。名曲だろう。

2「TALK TO THE MOON」ダークな中に美しさが光る感じのミドルテンポナンバー。デリスの声が際立っている。哀愁を帯びておりじっくりと聴ける。

3「HELL’S GONE CRAZY」不思議なイントロから疾走曲へ。ギターリフがカッコよく2バスが気持ちいい。とは言っても所謂ジャーマンメタルではなくアメリカンミーツドイツなメタルといった感じだ。サビは大合唱。中間部でのベースも耳を引く。ギターはソロと最後に素敵なプレイを聴かせてくれる。

4「DO YOU LIKE IT LIKE THAT」独特の雰囲気とリフを持った佳曲。クセになるとでも言うべきか。サビはコーラスの方に回って歌ってしまう。ベースが所々で跳ねるところもカッコいい。

5「BALLERINA」デリスの魅力が詰まっている名バラード。イントロのギターからしてメロディアスだ。ハロウィン期と合わせてもこのバラードは最高レベルだと思う。

6「SIGNS OF DANGER」ギターリフが印象的なアップテンポなナンバー。アルフレッド・コフラーのギターワークが光る。ソロもカッコいい。ドラマティックな名曲だ。サビはもちろん一緒に歌ってしまう。

7「WALKIN’ OUT TO HEAVEN」ヘヴィなリフの中にクールな歌を聴かせてくれる。物語のようなギターソロもGOOD。ここでも跳ねるベースが耳を引く。

8「STRAY KID」ギターのメロディが何とも言えない切なさを醸し出している。ソロも素晴らしい。サビがやや物足りないか。

9「PIGGY BACK BITCH」楽器陣がとてもカッコいい曲。ヴォーカルはやや普通な感じだが、ドラム、ベース、ギターに聴きどころがある。

10「WHERE THE EAGLES LEARN TO FLY」味わい深いメロディのバラード。ハロウィンのライブでも演奏されたとか。これぞデリスといった感じがする。

11「WE TAUGHT THE CHILDREN」哀愁漂うハードロックで締め。サビは一緒に歌ってしまう。ハードだがデリスが歌うと切ない感じに聴こえてしまう。

【収録曲】

1.LIVIN’ MY LIFE FOR YOU
2.TALK TO THE MOON
3.HELL’S GONE CRAZY
4.DO YOU LIKE IT LIKE THAT
5.BALLERINA
6.SIGNS OF DANGER
7.WALKIN’ OUT TO HEAVEN
8.STRAY KID
9.PIGGY BACK BITCH
10.WHERE THE EAGLES LEARN TO FLY
11.WE TAUGHT THE CHILDREN

感想など

デリス脱退後はイギリス人ヴォーカルのデイヴィッド・リードマンを迎え活動。だが2023年までには結成当時のメンバーはこのバンドを全て去ってしまっている。

ライブ映像を見てビックリした。若い頃のデリスってかなりのイケメンですね。ほっこり。

ベースのデニス・ワードはプロデュース業や他のバンドでも活躍。マイケル・キスクとのPLACE VENDOMEやUNISONICもその中に入っている。

ハロウィンの歴が長いのでこれは希望になってしまうが、このバンドでこの路線のアルバムをもういくつか出してほしかった。

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