点数 94点
スラッシュメタル ヘヴィメタル
アメリカ
『初期衝動が満ち溢れるスラッシュメタルの決定盤！』
アメリカ出身のメタリカによる1stアルバム
先に言うと私は完全に後追いなので当時どのくらい盛り上がっていたのかは分からない。純粋に曲を聴いてレビューをさせて頂きます。
古い作品の為、音質は良くないが曲は抜群に良いので聴いておくべきだろう。
全編に渡りスピード感に溢れるスラッシュメタルが堪能出来る。ストレートで潔い感じだ。ヴォーカルに演奏はまだ完成されていないが、激速で突っ走っていく為そんなの関係ねぇ！とばかりに一気に聴ける作品になっている。
この作品のデモでは後にメガデスを立ち上げる事になるデイヴ・ムステインが参加している。ムステインが作曲に関与したものも4曲ある。
メンバーは知っている方も多いと思うが記しておく。
ジェイムズ・ヘットフィールド（ボーカル、ギター)
カーク・ハメット（ギター）
クリフ・バートン（ベース）
ラーズ・ウルリッヒ（ドラム）
『曲レビュー』
1「HIT THE LIGHTS」ラーズのドラムからイン、ライブっぽい感じがしてカッコいい。そしてギターのピックのスライド音が鳴りギターリフへ。もう疾走リフからして最高だ。最初からヘドバン必須だ。ジェイムズのヴォーカルも若く荒々しくカッコいい。。サビでのリズムチェンジもバッチリ決まっている。思わず叫んでしまう。スラッシュメタルが苦手だった私でも全然イケるなって思わせてくれた曲。ギターソロも弾きまくりで、後半部はインストのごとくさらに弾きまくっている。1曲目から頭をガツンとやられた。
2「THE FOUR HORSEMEN」デイヴ・ムステインの曲。イントロのギターリフがかなり印象的なナンバー。クセになる感じだ。独特のAメロのドラムも良い感じ。一筋縄ではいかない構成も中々面白く出来上がっている。途中テンポダウンしてのギターソロがある。カークのソロも良いし、ベースが全体的にどっしりしていて良い。聴いていて面白い曲。
3「MOTORBREATH」再び疾走曲。印象的なドラムでイン。単音でのギターリフから期待感。メロディックなスラッシュメタルとでも言うべきか。ギター＆ベースリフに自然と体が動いてしまう。疾走感が気持ちいい。
4「JUMP IN THE FIRE」ムステインらしいリフ。曲名通り跳ねるような感じで聴きやすい。このアルバムの中ではミドルテンポでキャッチーな曲。これも体が自然と動いてしまう。サビは一緒に叫んでしまうだろう。ラストはギター弾きまくりでフェードアウトしていく。
5「Pulling Teeth」クリフによるベースの名演。歪みまくりのベースが聴ける。そのままベースソロかと思いきや途中からドラムとの共演に。ベースは弾きまくりながらも起承転結があって面白い。このようなベースにフィーチャーを当てた曲には中々出会えないのではないだろうか。
6「WHIPLASH」ザクザク刻まれるギターリフが気持ちいい疾走曲。ヘドバン必須だ。「Whiplash!!」と一緒に叫んでその後ももちろんヘドバンである。単調だがそれがまた気持ちいい。私的にとても癖になる曲。ギターソロも2回あるような感じでカッコいい。
7「PHANTOM LORD」疾走スラッシュナンバー。こちらもムステインの曲。シンプルなリフながらも疾走感が気持ちいい。重厚感のある中間部分の間奏も聴ける。
8「NO REMORSE」のっけからギターソロを弾きまくる曲。その後クセになるリフへと進んでいく。リフが色々と切り替わるので聴きどころだ。「アターック！」の後に疾走していくところがカッコいい。
9「SEEK & DESTROY」ギターリフがとても印象的なミドルテンポのナンバー。ヘヴィである。Bメロは叫んでしまうだろう。サビも一緒に歌ってしまう。中間部でアップテンポになりギターソロコーナーに。
10「METAL MILITIA」これぞスラッシュメタル！と言わんばかりのスピードメタル。締めに速い曲があるとアルバムが引き締まる。1と並んで悶絶曲だ。ザッザッザッ！
【収録曲】
1.HIT THE LIGHTS
2.THE FOUR HORSEMEN
3.MOTORBREATH
4.JUMP IN THE FIRE
5.(Anesthesia)-Pulling Teeth
6.WHIPLASH
7.PHANTOM LORD
8.NO REMORSE
9.SEEK & DESTROY
10.METAL MILITIA
感想など
とにかく荒々しいアルバムだなと思ったと同時にカッコよさを兼ね備えている作品群だと感じた。
他の完成されている作品も良いがこのアルバムはスラッシュメタル然としていて聴いてて気持ちいい。
ふと思ったのだがアンスラックスのような漢コーラスが無い事が意外に感じた。全体的にジェイムズの歌に合わせて叫ぶのが楽しみ方なのだろうなと感じた。やはり各バンドに特徴があるものですね。
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