点数 92点
ロックンロール ハードロック
アメリカ
『音楽史上に輝く偉大なバンドの一つの代表作』
アメリカ出身のキッスによる1stアルバム
とても歴史の長いバンドで作風も年代によって様々だ。メンバーチェンジも幾度かしている。
今作のメンバーは
ポール・スタンレー(ボーカル・ギター)
ジーン・シモンズ(ベース・ボーカル)
エース・フレーリー(ギター・ボーカル)
ピーター・クリス(ドラムス・ボーカル)
となっており、全員がヴォーカルを取れるのも特徴の一つだ。
ライブ映えする曲が多く、実際にこのアルバムの曲からライブで演奏されるものが多い。きっと覚えやすくステージアクション等もやりやすいからだろう。ライブ映像を見る事を強くおススメする。
本作のジャケットはビートルズのセカンドアルバムのパロディ。
確かジーンが何かのインタビューでヘヴィメタル・ビートルズと言っていたような気がする。
キッスは1975年に発売されたライブ盤「ALIVE!」から人気に火がついたとあり、まさにライブが売りのバンドだろう。今作も最初は売れなかったらしいが後にゴールド・ディスクを獲得している。
『曲レビュー』
1「STRUTTER」ストレートなロックナンバー。ドラムのフィルからイン。とても聴きやすいリフを持っている。体が自然とリズムを取ってしまう。Aメロからポールのヴォーカルが冴えている。Bメロのハモりも良い。サビは一緒に叫ぶ感じだ。サビ時のギター&ベースリフの何と印象的な事か。キメもカッコいい。ギターソロも曲に合っていて良い感じだ。
2「NOTHIN’ TO LOSE」軽快なロックンロールナンバー。明るい曲調でこちらも自然と体が動いてしまう。ジーンのヴォーカルも良い感じだ。サビは一緒に大合唱してしまう。ピアノも効果的に取り入れられている。
3「FIREHOUSE」ライブでの定番曲。ヘヴィなリフが耳を引く。サビ前のちょっとした展開が良い感じだ。これもサビは大合唱。ギターソロは短いながらも渋い。ライブではジーンが火吹きパフォーマンスをする事で有名。消防車のサイレン音で終わる。
4「COLD GIN」スローテンポなナンバー。Aメロまでは渋くヘヴィなリフで進んで行く。サビでいきなり展開するので聴きどころだ。さらに展開していきソロとまではいかないがギターのリフが聴ける。
5「LET ME KNOW」ノリノリなロックンロールナンバー。ギターソロもカッコよく決まっている。後半部で大胆なリズムチェンジをしていき印象的なギターと共にフェードアウトしていく。
6「KISSIN’ TIME」ボビー・ライデルのカヴァー曲。初回プレス盤には入っていなかったらしい。ポール、ジーン、ピーターのヴォーカルが聴きどころだろう。サビは大合唱ものだ。
7「DEUCE」キッスの大、大、代表曲。イントロのギターからベースがぶるーん!と入ってくる所がもうカッコいい。その後のリフの何と素晴らしい事か。首が縦に動いてしまう。ジーンの激しい歌い出しに痺れる。これはサビというよりも全メロディを歌ってしまう。2回目のAメロでのバックの演奏のカッコよさときたら感涙ものである。ギターソロもカッコよく、ドラムの激しい部分もたまらない。
9「100,000 YEARS」うねるようなベースでイン。からのとても雰囲気のあるベースリフをもったハードロックなナンバー。ツインギターのソロを挟みギターソロ。ドラムソロも少し聴ける。全体的に歌というよりも演奏を聴いてしまうだろう。
10「BLACK DIAMOND」超絶名曲。イントロの切ないヴォーカルはポール。コーラスワークからの「Hit It!」で鳥肌が立つ。からのダイナミックな演奏。本編の歌はピーター。とても悲哀に満ちた曲だ。ベースのリフ、ギターのソロ展開がカッコいい。サビは「Fu~Uh~」から一緒に叫びながら再び鳥肌が立ってしまう。キッス的様式美と言っても良いだろう。終盤で大きな展開を見せ激しく切ないギターソロへ。そこからフィニッシュ!なのだが段々チューニングが下がっていくような意味深な終わり方をする。
【収録曲】
1.STRUTTER
2.NOTHIN’ TO LOSE
3.FIREHOUSE
4.COLD GIN
5.LET ME KNOW
6.KISSIN’ TIME
7.DEUCE
8.LOVE THEME FROM KISS
9.100,000 YEARS
10.BLACK DIAMOND
感想など
キッスもかなり後追いになってしまうがライブは観た事があり、かなりのライブバンドだなと感じた。ライブでのパフォーマンス、特効などの効果により曲が何倍にも良さを増していくからだ。まさに大人から子供まで楽しめる偉大なバンドだと思う。
今は解散してしまったので、ライブ映像も手に入れておきたいところだ。
各年代ごとに曲調も違う為そこも楽しめると思う。その違う曲をライブで一緒に再現出来るのだから凄いバンドだ。
日本ではどのようにこの最初のアルバムが発売され、耳に届いたのか。そこまでは私の知識に無いのでとても興味深い。
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