HELLOWEEN/THE TIME OF THE OATH タイム・オブ・ジ・オウス(1996)

アルバムレビュー

点数 92点

メロディックパワーメタル
ドイツ

The Time of the Oath
2 CD set. Recorded at Chateau Du Pape, Hamburg, Germany in 1995. Features 8 bonus tracks 'Still I Don't Know', 'Take It ...

『日本でも高セールス!各曲が充実した新カボチャ作の第二弾』

ドイツ出身のハロウィンによる7枚目のアルバム

ヴォーカルのアンディ・デリスとドラムのウリ・カッシュが加入してから2作目の作品。サウンドプロダクションにやや難ありか。楽曲が良いだけにそこが惜しまれる。

神作KEEPERシリーズとはまた違った良さが出てこれもハロウィンの代表作と言えるだろう。デリスを含む4人が作曲しているところも凄い充実していると言えよう。

某雑誌のアルバムオブジイヤーに輝いている。

『曲レビュー』

1「WE BURN」最初から爆走していきます。曲名もいい感じで「うぃーばぁぁーん!」と叫んでしまう。ギターリフがメロディアスな時とザクザク刻みの時があって良い。ドラムもバカスカ叩いてます。

2「STEEL TORMENTOR」エンジンを吹かす音からの冒頭の軽快なドラミングでイン。ツインリードなギターリフで曲を引っ張っていく。Bメロのドラムとベース、ヤバいカッコいい。多分これ難しいやつ。サビは大合唱。ドライブに似合いそう。

3「WAKE UP THE MOUNTAIN」ドラムのウリ・カッシュが作曲。ギターの速弾きからミドルテンポな感じの曲へ。1番目のAメロはベースとヴォーカルのみで素敵。Bメロのギターがハロウィンぽくて良いですな。サビも歌いやすくてGOOD!ギターソロ~ベースソロ~ツインリードギターソロも最高。

4「POWER」ヘヴィメタル史上に残る超絶名曲。哀愁漂うメロディアスなメタル。初めて聴いた時は感動のあまり涙がぶわっと出た。そして何度聴いても感動する。勇気と元気と感動をくれる曲。サビも大合唱だしツインリードギターでも「おーおおお、おーおーおーおー」と大合唱。この歌はデリスが似合ってますね。

5「FOREVER AND ONE」4で感動させておいてここでバラードが来る最高の流れ。切なく哀愁がある感じで良曲。これもデリスが似合うかな~。

6「BEFORE THE WAR」冒頭の戦争のようなSEからザクザクリフ全開の疾走スピードメタル。ヘドバン必須の曲。「ビフォーザウォー!」とやはり叫んでしまう。ギターソロもカッコいい。

7「A MILLION TO ONE」哀愁を帯びながらのパワーバラード。サビも良いけどBメロのバックの演奏が良い。ギターソロ&ベースソロが耳に残る。

8「ANYTHING MY MAMA DON’T LIKE」ノリが良いキャッチーな曲。体がリズミカルに動いてしまう。サビの掛け合いのような歌はどっちも歌ってしまう(笑)

9「KINGS WILL BE KINGS」来ました!疾走スピードメタルナンバー。ウリのドラムが痺れる。またもやサビは大合唱。ギターソロはKEEPER時代を彷彿とさせる。

10「MISSION MOTHERLAND」ヘヴィなリフを中心とした大作。間奏に色んな音楽の要素が入っているのでややプログレ気味な印象を受ける。これと12は良い音で聴いてみたかった。

11「IF I KNEW」デリスの優しい声と激しい声が聴けるバラード。オルガン(?)の音が良い味を出している。

12「THE TIME OF THE OATH」ミドルテンポで重厚な大作ナンバー。アルバム表題曲。途中のテンポアップしてのギターソロが聴きどころか。

13「STILL I DON’T KNOW」ベースのマーカス・グロスコフ作曲。適度な疾走とメロディーが良い曲。

14「TAKE IT TO THE LIMIT」ハロウィンぽくはない曲。とても実験的な感じを受けた。アルバムの中盤に入っていたらイメージもかなり変わりそうな気がする。

【収録曲】

1.WE BURN
2.STEEL TORMENTOR
3.WAKE UP THE MOUNTAIN
4.POWER
5.FOREVER AND ONE (NEVERLAND)
6.BEFORE THE WAR
7.A MILLION TO ONE
8.ANYTHING MY MAMA DON’T LIKE
9.KINGS WILL BE KINGS
10.MISSION MOTHERLAND
11.IF I KNEW
12.THE TIME OF THE OATH
13.STILL I DON’T KNOW
14.TAKE IT TO THE LIMIT

感想など

今や7人編成のリユニオンに新作「HELLOWEEN」まで出したハロウィン。歴史の長いバンドだ。

良質なアルバムを作りつつも作風が変わってしまって落ち目になった時期もあったが、メンバーがチェンジした事によってより良い活動が出来ているのはファンとして嬉しい限りだ。

前作「MASTER OF THE RINGS」からのデリス、ヴァイキー体制になってから本当によく復活したなって思う。良い作品もたくさん出しているのでまたレビューもしていきたいと思う。

今作は9曲目まではあっという間に聴けると思う。10と12が大作で11がバラードの為、この辺で聴く集中力が切れてしまう人もいそうだ。

ハロウィンは結構多くライブを観に行っているので、これからも活躍してほしいなと思い応援していこうと思う。

これは余談だが、私はキスクの声が大好きなのだがデリス派の人も多い。キスクの声のハイトーンが凄すぎて聴いてて疲れるらしいのだ(笑)

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