点数 92点
ハードロック
スウェーデン
『HR/HMを代表する神曲が挿入された歴史的名盤』
スウェーデン出身のヨーロッパによる3rdアルバム
表題曲「THE FINAL COUNTDOWN」だけでももうアルバムが成り立ってしまうくらいの爆発力。これまでに1500万枚以上の売り上げを記録している。日本でも洋楽チャートの1位を獲っている。
ハードロックの入り口にとても良いので、これを見ちゃった人は聴いてみてください(笑)私もこの曲でEUROPEを知り、色んな作品を後追いするように。
逆に言うと疾走系の曲は無いのでそちらを求めている人には物足りないかもしれない。
ヴォーカルのジョーイ・テンペストのハイトーンヴォイスはとても聴きやすく、ハードな曲からポップな曲まで合う。イケメンでもある。
『曲レビュー』
超有名曲な1「THE FINAL COUNTDOWN」でスタート。この曲は一般的にも知られた曲ではないだろうか。一言で言うと神曲。イントロのキーボードフレーズだけでももう耳に脳に心に残る。哀愁を帯びながらも美旋律、北欧ミーツアメリカな感じの曲だ。一度聴いたら忘れられないだろう。25カ国のシングルチャートで1位を獲得した曲でもある(凄い!)。プロレスラーの武藤敬司が一時期この曲を使用。TV番組でも頻繁に使われている。Aメロから大合唱もの。歌いやすいのも魅力的である。ジョン・ノーラムの速弾きながらもメロディアスなギターソロがかなり輝いている。
2「ROCK THE NIGHT」ミドルテンポのキャッチーなナンバー。ギターリフも覚えやすい。アメリカンな感じがする曲だが、ジョン・ノーラムのギターソロがそこにプラスアルファを足している。佳曲。
まだまだ良い曲は続き3「CARRIE」で名バラードを披露。哀愁のあるエレクトリック・ピアノのイントロからジョーイの甘い歌声が入ってくる。ここだけでももう名曲な予感をさせられる。全米で大ヒット。ギターソロが泣いているが私はこの曲で泣いた。
ミドルテンポの4「DANGER ON THE TRACK」も良い感じだ。北欧風ロックンロールといったところか。ミック・ミカエリのキーボードソロがとても印象的。
5「NINJA」忍者は生きてますよ~!な曲(笑)。衝撃的な歌詞とは打って変わって曲は哀愁を帯びておりキャッチーかつ北欧らしい佳曲。コーラスが良い感じ。ギターリフもソロもかっこいい。
6「CHEROKEE」これも名曲。こちらはインディアンがテーマだ。ジョーイの作る曲は歌いやすいものばかり。キャッチーかつメロディアスな曲。ギターソロからキーボードソロの流れがかっこいい。
7「TIME HAS COME」とてもポップで癒し系の曲。ゆっくり出来る時に聴くと優しい気持ちになれる。
8「HEART OF STONE」私にはLAメタルに聞こえてしまう曲。サビがとてもキャッチー。いかにもハードロックといった感じの曲だ。ギターソロが渋くてカッコいい。
9「ON THE LOOSE」このアルバムの中では唯一の疾走ナンバー。ストレートなロックンロールが聴ける。
10「LOVE CHASER」これもキャッチーなナンバー。1がイントロだとしたらこの曲は良いアウトロといったところか。
【収録曲】
1.THE FINAL COUNTDOWN
2.ROCK THE NIGHT
3.CARRIE
4.DANGER ON THE TRACK
5.NINJA
6.CHEROKEE
7.TIME HAS COME
8.HEART OF STONE
9.ON THE LOOSE
10.LOVE CHASER
感想など
ヨーロッパは一度事実上解散しているが活動歴の長いバンドで、時代によって作風が異なる。
名曲も多いのでこのアルバムなりベスト盤なりで聴いてみるのがおススメだ。私はこのアルバムより前の1stも2ndも好きで聴いている。この3rdよりも北欧系の音楽が聴けるはずだ。
欲を言えばこのアルバムにあと1曲疾走ナンバーがあったらさらに良かっただろうなと思う。良曲が並んでいるのでそういう意見は贅沢かもしれない。
アルバム全体的にジョン・ノーラムのギター・ソロがキラリと光っていると思う。ギター主体の作風だったらどのようなアルバムになっただろうか。
私は後追いでヨーロッパを聴いているのでリアルタイムで聴いてきた人達には今作品がどのように感じたのかとても興味がある。
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