点数 92点
ハードロック
イングランド
『全英、全米1位!7枚のシングルが全米チャートインをしたロック必聴盤』
イングランド出身のデフレパードによる4枚目のアルバム
まさに捨て曲無しの完成されたアルバム。分厚い音作りになっているので聴きごたえ抜群。
ミドルテンポの曲が多いのでスピードを求める人にはもどかしさもあるかもしれない。じっくりと聴くのがおススメだ。
2017年の時点で2500万枚の売り上げを超えているモンスターアルバム。
ドラマーのリック・アレンが自動車事故で左腕を失ったが、専用のドラムキットを作り制作されている。
『曲レビュー』
1「WOMEN」熱いギターからイン。綿密に作られた音でミドルテンポのナンバー。ブリティッシュでウェットな作風とでも言うべきか。曲名は思わず一緒に歌ってしまうが歌詞は…どうなんでしょう(笑)ギターソロと終盤のギターがエモーショナルで良い。
2「ROCKET」冒頭の爆発音から始まりクールなドラムとギターがイン。ベースが入って段々とノリが良くなっていく。徐々にテンポ感がアップしていくところがカッコいい。サビは歌いやすい。サビ以外の部分で流れるコーラスも魅力的だ。間奏部分がやや長く感じる。
3「ANIMAL」とてもキャッチーなミドルテンポのナンバー。これがデフ・レパードの「らしさ」な気がする。Bメロとサビは大合唱ものである。サビの歌詞が簡単なのもGOOD。曲の展開の仕方も耳を引くところだ。
4「LOVE BITES」全米ナンバー1シングルの名バラード。聴いているいると思わず涙が出てしまう。哀愁のある歌い方が素敵。コーラスワークは分厚くゴージャス。この曲は万人におススメしたい。ベースのラインがカッコいい。ギターソロ部のメロディも分かりやすくて良い。
5「POUR SOME SUGAR ON ME」ラップ風なAメロの歌いまわしがかなり特徴的だ。思わず一緒に歌ってしまう。もちろんサビは大合唱だ。コーラスがゴージャスすぎる。
6「ARMAGEDDON IT」全米3位の曲。とてもキャッチーで覚えやすい。楽器陣もノリノリである。サビのコーラス部を一緒に大合唱してしまう。デフ・レパード風ロックンロールといったところか。
7「GODS OF WAR」冒頭と最後にとても印象的なSEが入っている為、シリアスな映画を見ているような気分にさせられる。冒頭部のドラムとベースで引っ張っていく部分もカッコいい。ここでもコーラスワークは健在だ。ギターソロがメロディアスでカッコいい。
8「DON’T SHOOT SHOTGUN」ノリのいいロックンロールナンバー。サビの叫ぶような歌は一緒に歌ってしまう。ギターソロがメロディアス。
9「RUN RIOT」このアルバムの中では珍しいアップテンポなナンバー。良いドライブ感を持っている。欲を言えばこの曲のようなものがあと1曲欲しかった。ヴォーカルもかなり熱唱している。
10「HYSTERIA」打って変わって力を抜いて聴ける曲。パワーバラードと言うべきか。クリーンなギターがとても心地良い。大きな起伏はないがその分聴けば聴く程スルメな感じがする。「カモーン」が印象的。
11「EXCITABLE」冒頭の語り掛けと叫びが印象的なややハードなナンバー。ドラムのリズムがダンサンブルでノリやすい。体でリズムを取ってしまう。
12「LOVE AND AFFECTION」優しさに包まれたバラード。透明感が心地良い。前半に重たい曲が多かった分、肩の力を抜いて聴く事が出来る。
【収録曲】
1.WOMEN
2.ROCKET
3.ANIMAL
4.LOVE BITES
5.POUR SOME SUGAR ON ME
6.ARMAGEDDON IT
7.GODS OF WAR
8.DON’T SHOOT SHOTGUN
9.RUN RIOT
10.HYSTERIA
11.EXCITABLE
12.LOVE AND AFFECTION
感想など
2023年にはモトリークルーとのライブで来日したデフ・レパード。デビュー年を考えると実に長い活動をしているバンドの一つだ。
ギターのうちの一人、メインライターであるスティーヴ・クラークの遺作になってしまったのが悲しいところだ。アルコールと精神安定剤、鎮痛薬の過剰摂取で死亡で1991年に亡くなっている。
隙のない音作りなので私のようなライトなメタラーにはアルバムを通して聴くと多幸感があると同時にどっと疲れが出てしまう(笑)1曲ずつのクオリティはかなり高いのでそれも贅沢な悩みか。
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