点数 94点
ハードロック ヘアメタル
アメリカ
『ポップでキャッチー!メロディアスなハードロック好きなら外せない名盤』
アメリカ出身のデンジャーデンジャーによる1stアルバム
バンド名とは打って変わって明るく楽しく、ちょっぴり切ないメロディもあり全編に渡って極上のアメリカンハードロック(もしくはハードポップ)が聴ける。完成度はかなり高め。
BON JOVIに似ていると言われる事も多いが、プロデューサーがランス・クインという人でBON JOVIの1stのプロデュースも手掛けたので、印象として似た曲もあるといったところだろう。
実際に聴いてみると別物だという事が分かるし、何より安定して高水準の楽曲群を聴く事が出来る。この1stは適度なハードさ、ポップさを持ち合わせている名盤。
テッド・ポーリーの甘いテイストのヴォーカルに合ってるプロデュース。各楽器のバランスが非常に良く、一体化してヴォーカルを支えている。コーラスが綺麗なのもポイントだ。
今作でギターの名手であるアンディティモンズが参加しているのは3と7だけ。
『曲レビュー』
1の「NAUGHTY NAUGHTY」ではベースのリフがリードして始まる。良質なメロディに最初からのめり込んでしまう。サビでは大合唱。最後に「Hey!!」と一緒に叫んでしまう。
2「UNDER THE GUN」はシンセサイザーとボーカルで始まる。テッドの甘いボーカルに適度なハードさをもった楽器陣が心地良い名曲。激しいのに切ないような感じがする。全体的にシンセサイザーが目立つ。
お次はギターリフからスタートする3の「SATURDAY NITE」ノリの良いポップンロックだ。まさにサタデーナイト!ギターソロもノリにノッていて好感が持てる。
4「DON’T WALK AWAY」は明るめのポップなバラード。聴いていて心が洗われる。ギターの装飾が良い感じに散りばめられている。
5「BANG BANG」明るく明快な曲。キャッチーなサビで一緒に歌いやすくコーラスも綺麗だ。
6の「ROCK AMERICA」ではさらに明るい曲へと進んでいく。まさにそのままロックアメリカ!スピード感もあり気持ちいい。ドライブによく合う曲だ。歌の継ぎ目にあるギターとキーボードのプレイもかっこいい。これも思わず歌いたくなる名曲。ギターソロは空を駆け巡っているような感じだ。
7「BOYS WILL BE BOYS」グルーヴィでメロディアス。アルバムの中では少しヘヴィな曲。
アメリカンなバラードの名曲といった印象の8「ONE STEP FROM PARADISE」やっぱりこのボーカルはバラードが抜群に良い。
9「FEELS LIKE LOVE」は爽やかさ溢れるナンバー。メロディアスハードロックの佳曲。聴いててあたたかい気持ちになれる。ギターソロも素敵。
11「LIVE IT UP」アルバム最後の曲はノリの良いロックンロールナンバーで締め。アメリカのバンドだなーという感じがする。楽器陣もテクニカル。
【収録曲】
1.NAUGHTY NAUGHTY
2.UNDER THE GUN
3.SATURDAY NITE
4.DON’T WALK AWAY
5.BANG BANG
6.ROCK AMERICA
7.BOYS WILL BE BOYS
8.ONE STEP FROM PARADISE
9.FEELS LIKE LOVE
10.TURN IT ON
11.LIVE IT UP
感想など
とても聞きやすいアルバムなので万人におススメしたい。洋楽ロックの入り口にも良い感じがする。メロディアスな80年代ハードロックが好きなら必聴のアルバム。
BON JOVI等が好きな人は絶対に聴いた方が良い。次作「SCREW IT!」もおススメ盤。次作では名手アンディ・ティモンズのギターがたっぷり聴けるので、ギタープレイが気になる人はそちらもおススメだ。
ルックスも良く実力もあったがビッグヒットに恵まれなかったか、同時期のWARRANTなどのセール数と比べると過小評価されているような気もする。全米88位ではあるので十分とは言えるが。
この時代にライブを観に行けた人が羨ましく思う。きっと全編に渡って楽しいものだったに違いない。
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