点数 88点
スラッシュメタル
アメリカ
『ハードかつメロディアスなスラッシュメタルの好盤』
アメリカ出身のアンスラックスによる2ndアルバム
世界ではBIG4と呼ばれ、スラッシュメタル四天王の一角であるANTHRAX。こちらも名盤と言われている作品。
スラッシュメタルの中でもメロディアスに歌う事が出来るヴォーカルがいるのが特徴。このアルバムからヴォーカルにジョーイ・ベラドナが参加。
私事だがスラッシュメタルも聴くようになったのはアンスラックスによるところが大きい。なので珍しいタイプなのかもしれない。普通の人だと日本での知名度的にBIG4の中では一番最後に聴くバンドなのかなぁと思う。
ちなみに私はスラッシュメタルは全て後追いなのでそこはご了承ください。
『曲レビュー』
1「A.I.R.」何かが始まるぞといった予感を持たせるギターリフでスタート。からのスネアとバスドラの連打で一気にテンションがマックスに。からの切れ味抜群のザクザクなリフに切り替わりスラッシーな展開に。ジョーイ・ベラドナの歌が入ると何故か安心感がある。普遍的なヘヴィメタルに聴こえるからだ。テンポチェンジする部分もカッコいい。ハイトーンなシャウトもキマってます。
2「LONE JUSTICE」イントロのベースとドラムが単純ながらもカッコいい。これもスラッシュというよりは普遍的なヘヴィメタルだろう。力強く伸びやかなハイトーンヴォーカルが聴ける。ギターよりもベースが印象的だ。
3「MADHOUSE」ミドルテンポで味わいのある曲。ダウンピッキングでザクザクしたギターリフが気持ちいい。これはパワーメタルに聴こえる。サビは一緒に叫んでしまう。
4「S.S.C. / STAND OR FALL」民族音楽チックなイントロからスピーディな曲へ。ザクザクとしたギターリフにメロディアスなヴォーカル。これも聴きやすい。サビはもちろん叫んでしまう。ギターソロもカッコいい。
5「THE ENEMY」大きな音のドラムからイン。急に重低音になったような気がしてしまう。地味で渋いがそこがカッコいい。コーラスとヴォーカルの掛け合いが耳を引く。シャウトを決めた後にアップテンポなナンバーへと変わる。
6「AFTERSHOCK」印象的なドラムからザクザクギターリフへイン。まさにアンスラックス風スラッシュメタル!Bメロとサビの叫びはもちろん一緒に叫んでしまう。おっと、間奏部分の掛け声も忘れてはいけない。
7「ARMED AND DANGEROUS」クリーントーンのアルペジオギターと切ない感じのヴォーカルで最初はバラードを聴かせてくれる。途中いきなりドラムが激しくなりスピードメタルに。ドラムのチャーリー・ベナンテの足数、手数の多さも気持ちいい。
8「MEDUSA」ミドルテンポだがザクザクしたギターリフがとても気持ちいい。思わず体でリズムを取ってしまう。ヴォーカルよりもコーラスで一緒に叫んでしまう。
9「GUNG-HO」スラッシュメタル…いや、ヘヴィメタル史上に残る名曲。とにかく速い2バスドコドコメタル。ベナンテのバスドラが凄いカッコいい。首が取れるんじゃないかと思うくらいにヘドバンしちゃいます。どんどんスピードアップしていくような感じがGOOD。サビはこれ以上ないくらいの大きな声で叫んでしまう。最後のおふざけのような終わり方は斬新だった。
【収録曲】
1.A.I.R.
2.LONE JUSTICE
3.MADHOUSE
4.S.S.C. / STAND OR FALL
5.THE ENEMY
6.AFTERSHOCK
7.ARMED AND DANGEROUS
8.MEDUSA
9.GUNG-HO
感想など
狂気のスラッシュ感染なんて聴くと怖さもあるが、中身は良質なヘヴィメタルを聴かせてくれる。メタリカ、メガデス、スレイヤーと比べるとやはりヴォーカルがメロディアスだと思う。
聴きやすいヴォーカルとは裏腹に名手とも言える手数、足数の多いチャーリー・ベナンテのドラム。ザクザクと切り進むスコット・イアンのギター。そして自由に弾きまくるダン・スピッツのギター。しっかりと各楽器を繋げるフランク・ベロのベース。と、しっかり聴いてみると隙があるようで無い事がわかる。
ヴォーカルが変わって音楽性も変わったりしているので他の時代の作品も今後触れていきたいと思う。
コメント