点数 95点(日本盤ボーナストラック込みの場合)
ハードロック
アメリカ
『バンド復活作第二弾!全米チャート5位まで上り詰めた傑作』
アメリカ出身のエアロスミスによる10枚目のアルバム。
日本でもオリコン10位に入るなど各国で売れ、アメリカでは年間チャート4位の大ベストセラーに。アメリカ国内だけで700万枚以上のセールスを記録。
前作「PERMANENT VACATION」でのオリジナルメンバーの再活動開始と大成功を収めた後のアルバムで、より完全復活をアピールした重要作。
曲の構成が優れており、一つのストーリーとして聴ける。名曲の宝庫。各パートが非常に優れた演奏をしているので聴きどころが満載。
ボーカルのスティーヴン・タイラーとギターのジョー・ペリーが作り出す楽曲群はまさにマジックといったところだ。
プロデューサーは前作と同じく俊才ブルース・フェアバーン。
『曲レビュー』
1の「Young Lust」エアロ風の疾走ナンバーから始まるこの曲がもうカッコいい。ノリも良くジョーイ・クレイマーのドラムが特に良いリズムを叩いており聴き入ってしまう。
間髪入れずに始まる2「F.I.N.E」ではキャッチーで軽快なロックンロールを聴かせてくれる。スティーヴンの歌いまわしがカッコいい。
3の「Love in an Elevator」は全米トップ10入りした名曲。リズム隊のグルーブ感がたまらない。途中で入る「oh」「oh yeah」と突然来る「going down」は思わず一緒に言ってしまうところ。
4「Monkey on My Back」は曲名の通り痛快なモンキーシャウトを聴かせてくれます。こちらもノリの良いロックンロールナンバー。
5の「Janie’s Got a Gun」はグラミー賞のベスト・ロック・パフォーマンス部門を受賞。歌詞にも注目したい。静と動のパートがドラマティックに展開される名曲。激しさと切なさを歌いきるスティーヴンはやはり凄い。大砲のようなドラムにも注目。
6「The Other Side」これぞエアロスミスといった曲。ノリがいい。ポップでキャッチーなところもまた良い。コーラスを思わず一緒に歌ってしまう曲。ジョーのギターソロが痺れる。
7「My Girl」エアロらしい軽快なロックンロールナンバー。後半のアクセントになっている。明るい曲。
9「Voodoo Medicine Man」ではトム・ハミルトンのベースがとても妖艶というかグルーブというか最高なものを聴かせてくれる。
10の「What It Takes」で本編は終わり。全米トップ10内にも入った神バラード。日本の某ユニットも真似してましたね。淡々と進んでいくようで徐々に胸が締め付けられるような気持ちになる。後半サビのスティーヴン枯れているような「Ah~」の部分で涙腺が…。
【収録曲】
1.Young Lust
2.F.I.N.E
3.Going Down / Love in an Elevator
4.Monkey on My Back
5.Water Song / Janie’s Got a Gun
6.Dulcimer Stomp / The Other Side
7.My Girl
8.Don’t Get Mad, Get Even
9.Hoodoo / Voodoo Medicine Man
10.What It Takes
感想など
日本盤には11曲目に「Ain’t Enough」が入っており、私はそのヴァージョンがお気に入りで終わりの曲という感じがする。
AEROSMITHは活動時期が実に長いバンドなので代表作もその時代時代によって存在する。メンバーチェンジが少ない珍しいバンドだ。
私は初期の作品は完全に後追いなのでこのアルバムや前作「PERMANENT VACATION」や次作「GET A GRIP」が大好きである。第2次黄金期とも言える時代の作品群になるだろうか。ハードな作品が大好きだ。
もちろん初期にも好きな曲はたくさんあるのでもっと愛聴してからレビューもいつかしてみたいと思う。
子供の頃、高熱をおして日本武道館にライブへ行ったのを今でも覚えている。一緒に行った友達に何故かKISSのメイクを強要され子供ながらのペイントをしていったのも今となっては良い思い出だ。もちろんライブ後は数日間寝込む事になるわけだが。
AEROSMITHのライブは数回行ってて、どのライブも楽しめた。やはりカッコいいからなんだろうな。
ヴォーカルとギターに目や耳が行きがちだが、私はこのバンドのドラムとベースのグルーブが大好きだ。ジョーイ・クレイマーとトム・ハミルトンのコンビは本当に素敵だ。
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